有料購読型の電子メール・マガジンの場合には、無料で購読できる広告収入型の電子メール・マガジンと同レベルの内容ではだれも購読してくれません。
無料の電子メール・マガジンにはない、質の高いコンテンツを継続的に提供できるノウハウを身に付けなければなりません。
電子メール・マガジンを電子商店の宣伝媒体と位置付けて、読者からの注文を期待する場合には、読者にとって情報の乏しい迷惑なダイレクト・メールだと受け取られてしまうリスクがあることを意識しておく必要があります。
このリスクを回避するためには「商品宣伝」という角度からコンテンツを制作するのではなく、「商品の情報化」という切り口を打ち出すことが効果的です。
最後に、電子メール・マガジンの運営者は情報提供者として明確なコンセプトを読者側に示し、その主張を一貫して崩すことのないようにしなくてはいけません。
読者はその編集姿勢や意義を評価して料金を払い、口コミで宣伝してくれたりするわけですから、彼らを裏切ることのないようにしたいものです。
つい最近まで、インターネットを導入していなかった酒造会社が様々な課題を克服しながら電子商店を展開していく様子を見てきました。
右も左も分からないままにホームページを開設しましたが、数々の努力の積み重ねで、今では業界でも指折りのインターネット活用会社として注目を集めるまでになり、海外からの注文も届くようになりました。
ただ、こうした努力を続けることが、本当に意味があることなのか、疑問に思われる向きもあるでしょう。
ここは、これから3年後の2001年の酒造会社の様子を想定しながら、そうした疑問に対するひとつの見方を提示したいと思います。
物語としては締めくくりになります。
電子商店やってよかった2001年のある日、酒造会社の社長のあなたが電子メールに目を通していると、いきなり「おはようございます!」の声。
社長室にいたあなたの横には、インターネット委員会のH君が少し黄ばんだ雑誌を抱えて立っていました。
H君の神出鬼没にもすっかり慣れたあなたは、「おう、おはよう。
ん?。
で、どうした、古い雑誌引っぱり出して?」と、平然と尋ねました。
H君は「実は、資料室にもデータベースを導入しようということになって、紙の資料の整理をしていたんですよ。
そしたら、たまたま98年ごろのウチの会社の記事が載った雑誌が出てきたんで、ぜひ社長にもお見せしようと思って」。
こう言いながら、H君は一冊の雑誌を広げてあなたに見せました。
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